この度はTESOL博士課程(Ed.D. in TESOL) より、現在開講中の EDU 703 Sociolinguistics and Language Testing (社会言語学と言語テスト)(Dr. Sandra Mckay)で毎週金曜日夕方*に行われるオンライン授業から一部を抜粋。翻訳してご紹介いたします。
(*米国西海岸時間)
「国際言語としての英語 – グローバル化と英語の拡がり」(2016年1月29日)
まず、皆さんに考えてもらいたいのは、今日世界にはいくつの言語が存在するかということと、何カ国で英語が公用語として使用されているかということです。
(中略)
今日、世界には約5000から6700の言語が存在します。つまり、おびただしい数の言語が存在するわけですが、注意すべきはそのうちの約半数が来世紀には絶滅すると考えられているということです。言語の消失や絶滅について扱った本のいくつかは、英語がほかの言語を征服している、または、英語はほかの言語を殺しているのだという本さえあります。
今何が起きているのかというと、人々の間における、さまざまな理由による第一言語からその他の言語へのシフトです。それは、学校や教育的または経済的圧力による理由で、そうせざるをえない、仕事上の理由や教育環境がそうさせるといった場合もあるでしょう。しかし、多くは自らの選択によるものです。人々は自ら選んでそうするので、一斉に英語が悪いと言うべきではないでしょう。英語に惹きつけられてだったり、あるいは強制で学ばされたりなど、複雑な状況があるのです。
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担当教員 Dr. Sandra Mckay