アナハイム大学では、1996年の開校以来、オンライン教育界を主導して参りました。
本学TESOLプログラム教授のデビッド・ヌーナン博士は、開校当初から学生たちに毎週、授業の前に授業内容のノートをメールで送り、学生たちが集まるリアルタイムの授業の場ではオンラインでチャットを行いました。
やがてテクノロジーの進歩に伴い、本学のオンライン教育も進化を遂げました。授業のノートに替わって、授業のビデオが学生たちに送られるようになり、リアルタイムの場ではチャットに替わって、webカメラを通じた今日のオンライン授業が導入されました。
この新たなコンセプトは「反転授業(flipped classroom)」と呼ばれ、教師が授業内容を前もって学生たちに公開することで、実際に学生が集まる授業の場では、学習内容を次のレベルに発展させるというものでした。このモデルでは、学生たちには学習内容を消化・反復する時間が与えられ、その後、さらに発展したレベルを授業内で教師やクラスメートから学ぶことができます。
本学が15年間先駆けとなってきた「反転授業」は現在、主流大学にも浸透しつつあります。このコンセプトは教育界に大きな衝撃を与えました。ウォートン・スクール(ペンシルバニア州フィラデルフィア)のカール・ウルリッヒ教授は、アナハイム大学学長のアンドリュー・ハニーカット教授との対談の中で、反転授業に関する自身のエピソードを語りました。
「2年前、プロダクトデザインの授業を教えている時、自分が授業中にブラウザを開き、学生たちにビデオを見せていることに気が付きました。そして、それがどんなに愚かなことか、私がすべきことは学生たちに事前にビデオを見てもらってから授業に来てもらうことだったと気が付きました。そこで、去年は自らに課題を設けました。授業では、教室で学生と一緒にいる時にしかできないことをやってみるということです」
このモデルは今日もアナハイム大学の教授陣に受け継がれています。 この指導哲学の模範となってこられた本学のデニス・マリー教授とキャサリン・ベイリー教授の功績を称えます。