Heather Del Villano

 

アナハイム大学TESOL(英語教授法)博士課程 (Ed.D. in TESOL)プログラムを今年卒業されたHeather del Villanoさんに、本学のオンラインコミュニティーや、博士論文のテーマについて、さらにこれからEd.D.プログラムを始めようとする方へのアドバイスについて、インタビューしました。(右写真:Heather del Villanoさん)

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9. 英語の先生にとってTESOLを学ぶベネフィットとは?

 教えるということは静的なことではありません。一度指導テクニックを学んだら、その後30年はそれだけでいい、というようなものではないのです。生徒たちに対する思いやりや、教えることに熱心である以上に、良い教育者は学習指導分野の研究進歩について学ぼうとし、特に語学の先生の場合は、言語使用や言語習得、そして情動的な要因の教室内でどう関与しているかなどの最新の研究について学ぼうとします。

 TESOLの分野は長年にわたり、文法訳読法やオーディオリンガル法から、コミュニカティブ・ティーチングへと変遷を遂げてきました。この指導法は現代的な、コミュニケーションを通じた、学習者を中心としたタスクベースのアプローチに基づくもので、教室内で先生の(そして生徒の)目標を達成するためには非常に役立つものです。

 また、TESOLは先生同士によるコラボレーションや助け合いを高めます。教育に熱心な先生たちが集まり、意見交換したり、研究成果を発表しているとき、そこには興奮があります。短期間のTESOLのトレーニングでも、違いが現れます。

 アナハイムのEd.D.プログラムでは、指導・学習と言語理解といったフォーカスに加え、論文のプロポーサルの書き方や研究方法、さらにリーダーシップやマネジメントスキルを磨くこともできます。こういった授業は、将来皆さんのキャリアアップの役に立つと思います。

10. 博士論文の口頭試問はいかがでしたか?緊張しましたか?

 緊張していましたが、同時に興奮もしていました。しっかり自分の研究とその成果を発表できるよう、入念に準備しましたが、すべてさらけ出して批評を受けるということには気苦労が伴いました。指導教官の先生が同席されていたのは心強かったです。もし私の論文が諮問に進める段階でないとしたら、先生方がそうおっしゃってくださっていたはずなので、自信を持って臨むことができました。始まってからは、厳しい質問になるときでも、先生方は皆さん温かくサポートしてくださりました。全体的にはポジティブで生産的な体験となりました。指摘いただいた変更はどれも小さなものでしたが、最終的に提出した論文がより良いものになりました。
 

11. 論文のテーマと選んだ理由について教えてください。

「Workplace Stress and Resiliency in English Language Teaching (ELT) Leadership」というタイトルでした。このトピックを選んだのは、私が本当に関心のあるトピックだからです。私は、自分の職場で学科の責任者として、さまざまな理由から多大なストレスを抱え、しばしば生活に悪影響が出ることがありました。ほかの学校の先生方に相談したところ、これは普通ではないということがわかりはじめました。私は、仕事上の負担がどれだけ先生たちの間に広がっていて、英語教員や、責任者である立場の先生が抱えるストレスとは、どのような要因が起因しているのかを究明したいと思いました。プロンスキー先生(Dr. Luke Plonsky)がELT leadershipの分野が近いのではとアドバイスをくださり、研究のプロポーザルをまとめることができました。

12. 夏季集中講義での思い出は?

 クラスメートや教授陣と直接会って、一緒に集中して学ぶことができたのがよかったですね。

13. 学習コミュニティーの一員であると感じましたか?

 Ed.D.プログラムのコミュニティーでは、とても人とつながりやすく感じました。ディスカッション・フォーラム上で常に交流があったのと、授業後のディスカッションや、個人的にEメールを通じて連絡を取り合っていました。もう授業には出席することはありませんが、今でもたくさんの元クラスメートとよく連絡を取っています。何人かにはペーパーを読んで欲しいと頼まれました。もし私が何かの理由で協力を依頼しなければいけないときには、気軽にお願いできると思います。

14. 今後の予定は?

 アカデミックの面では特に決まった予定はありません。少なくとも今年いっぱいは新しいことには手を付けないでおこうと思っています。週末をリラックスし、家族との時間を持てる自由を楽しんでいます。将来、オンライン教育の分野にトライしてみるのも面白いかもしれません。

15.これからEd.D.プログラムを始める人にアドバイスを。 

 私からの一番のアドバイスは、クラスのほかの人たちにコンタクトを取り、サポートし合うことです。仲の良い、協力し合える人を一人二人(10人でも!)つくると良いと思います。スカイプなどのプラットフォームを使うと、たとえ物理的に距離が離れていようが、(連絡し合うのは)簡単です。私の場合は友人であるクラスメートが同じ市に住んでいたので、カフェでコーヒーを飲みながら課題やプロジェクトについて話し合うことができました。Eメールやソーシャルメディアを通じてほかのクラスメートとも頻繁に連絡を取っていました。ひとりで取り組もうとしないでください。課題をこなすときは家でひとりでも、このプログラムの中でひとりぼっちである必要はありません。毎回授業についていろいろと話ができる人がいると、大変なときも助けてくれると思います。疲れていたり、ストレスが溜まったり、燃え尽きてもう立ち止まりたいと思うときもあるかもしれません。このようなつながりを持っていると、大変なときに支えになってくれるでしょう。

 
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