私の二人の子どもたちはオーストラリアで生まれ、香港で育ちました。上の子どもはイギリスの大学に進学し、以来イギリスに住み続けています。下の子どもはアメリカの大学に進学し、5年間アメリカに住み、卒業後は香港で暮らしています。
その間、母語の英語のほか、フランス語や中国語、スペイン語や広東語など、さまざまな言語を学びました。二人とも世界各地でさまざまな文化や生活スタイルで生活し、そして学んだり、働いたりするのに抵抗がないというグローバル市民です。そんな彼らは「サードカルチャーキッズ」という定義に当てはまります。
「サードカルチャーキッズ」とは、生まれた文化以外の文化の中で育ち、教育を受けた子どもたちのことです。彼らは紛れもなく他国の異なる文化で育ったという強みがあります。これにはユニークでまたとない教育機会が含まれます。異なる文化の中揉まれるということは、ひとつの文化の中にいるだけではなかなか得づらい、自分のホーム・カルチャーに対する異なる視点、そして世界を見る視点を与えてくれます。
少なくともひとつの言語を、自然なかたちで使われているそのコミュニティーの中で学べるような、各地を旅する機会も頻繁にあります。簡単にいうと、世界を異なる目で見ることができるのです。サードカルチャーキッズは柔軟で、適応力があり、世界中での教育システムの肝要である21世紀のスキルを獲得するのに申し分ない環境にいます。
しかし、「サードカルチャーキッズ」には、代償もあります。長所と短所があるのです。
(後編に続く)
【デビッド・ヌーナン教授】
TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages; 英語教授法)の世界的権威であり、アナハイム大学のデビッド・ヌーナンTESOLインスティチュートのオンラインTESOL認定およびTEYL(Teaching English to Young Learners)認定プログラムを開発・監修を務める。多くの著書が世界中で教科書として使用され、「Go For It!」シリーズは全世界で累計2.5億部の売上部数を記録。2000年にはTESOL協会(言語教育分野の世界最大の学会)の会長を務めた。本学ではTESOL修士課程にて教えるほか、これまで香港大学やコロンビア大学(アメリカ)、上智大学、チュラロンコン大学(タイ)、マッコーリー大学(オーストラリア)などの一中大学での指導経験を持ち、徹底した学習者中心の教育を掲げ、1996年のアナハイム大学設立時より、本学とともにオンライン教育を牽引している。
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